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しほのね(混声)

作曲者:相澤直人

作曲者より

 第1回東京国際合唱コンクールの課題曲として作曲した「知るや君」は、ありがたいことにその後も多くの方に愛唱されています。今回、再び作曲させていただくこととなり、前回と同じく詩は島崎藤村のものを選びました。  潮の変化から感じる春の訪れ。前半は引き潮の様子が七五調で、後半は満ち潮の様子が五七調の言葉で表現され、その対照は、生命の喜びそのものではないでしょうか。  作曲にあたっては、比喩的な言葉から想像された風景を和声にトレースするという作業を中心に考え、行いました。従って、ディナーミクやアゴーギクの機微が、和声感から自然と呼び起こされると望ましく、espressivoの楽想で、且つ自由な優美さが求められます。   注)原題の「潮音」は、一般的に「しおね」または「チョウオン」の読みが当てられておりますが、詩の最終行より「しほのね」を曲のタイトルとして採用しました。

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